環境・気象・植物計測機器

PARIO Plus 土壌粒度分布計測装置

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土壌は、2000μm以下の細粒土壌と2000μm以上の礫とに分類されます。細粒土壌はさらに砂、シルト、粘土に細分されます。粒子分割比の限度は、粒子の等価直径によって定義され、これらの値は、その国の分類システムによって異なります。例えば米国では、63~2000μmを砂、2~63μmをシルト、2μm以下が粘土に分類されます。
PARIO Plus(パリオ プラス)は、土壌や堆積物の粒子サイズ分析(PSA)を自動計測します。粒状物質の粒子サイズ分布(PSD)は沈降法によります。沈降法は、63μm(上限サイズ)と2μm(下限サイズ)の間の流体力学的直径を有する沈泥分割比を特定する方法です。粘土分割比は、分析に使用された材料の総量から外部測定された砂分割比および沈泥分割比を差し引くことで計算されます。砂分割比のデータは、ふるい分析により提供されます。

測定原理

PARIO PlusはPSDを使用して、懸濁液での測定深度における圧力低下から粒子サイズ分布(PSD)を抽出します。この方法の理論はDurner他によって発表されています(2017)。この沈降法は、ISO 11277, 2009; ISO 13317, 2001; ASTM, 2007の要件に従っており、ストークス法に基づいています。ストークス法は、流体粘土、粒子材料と懸濁流体間の密度差、及び粒子の直径によって与えられる特徴的な速度で懸濁液中に球形の粒子が沈降することを示すものです。
分析する粒子を含んだ懸濁液の準備には、有機物あるいは結合剤の破壊、及び材料の拡散を含みます。これはユーザーが従来の方法で行っているのと全く同じ方法で行います。
PARIO Plusはシャフトの先端に取り付けられた圧力センサーで構成されています。シャフトは沈降粒子を含む懸濁液中に沈められます。圧力トランスデューザーの側面には温度センサーがあり、圧力と温度の信号は沈降シリンダー先端の測定ヘッドで処理されます。信号はUSB接続を介してPCに転送され、PARIO制御ソフトウェアで処理されます。データサンプリングモードでは、時間、圧力、温度のデータが10秒ごとにPCに記録されます。

測定データ

測定データ

圧力及び時間別の温度の記録データを表示します。時間軸は線形と対数で切り替えできます。データは全体、又は減少量(対数、累乗)のいずれかで表示できます。圧力降下に適合した後、適合線がデータに重ねて表示されます。

粒子分布

粒子分布

このウィンドウは、データの適合後に利用可能となる累積PSDの形式で分析結果を表示します。

テクスチャクラス・土壌三角形

〇 テクスチャクラス

テクスチャクラス

〇 土壌三角形

土壌三角形

記録された測定データと試験結果は、個々の測定実行後に指定されたファイルで、指定されたディレクトリに自動的に保存されます。これらはMS-Excelのような表形式プログラムで書き出すことができ、図はjpg形式の画像としてエクスポートすることができます。

技術仕様
品名 PARIO Plus土壌粒度分布計測装置
粒子サイズ範囲 2~63μm
質量分率検出における近似誤差 ±0.5%
圧力測定精度 ±1Pa
一般的な粒子重量 25~50g/懸濁液1L
一般的な測定時間 2.5時間
測定間隔 10秒
動作温度範囲 15~35℃
測定中の最大許容温度変化 ±1.5℃
懸濁液容量 1000cm3
沈降シリンダー高さ 45cm
希望小売価格 ¥460,000(税別)